この記事はおよそ 8分31秒で読めます。
先日、マイクロソフトから驚きの発表がありました。それは、ワードやエクセル、パワポなどのお仕事アプリに対話型AIが組み込まれたというものです。
その名も「Microsoft 365 Copilot」。
このサービスは、自然言語で指示を出すと、必要な資料を作成したり、会議の要約を作成したりしてくれるという画期的なものです。
この記事では、対話型AIとは何か、Microsoft 365 Copilotとはどんなサービスなのか、ChatGPTとはどう違うのか、そして対話型AIの今後について解説していきます。
目次
1.対話型AIとは?
対話型AIとは、人間と自然言語で会話をすることができる人工知能のことです。
対話型AIは、人間の発話や文章を理解し、適切な応答やアクションを行うことができます。対話型AIには、チャットボットや音声アシスタントなど様々な形態があります。対話型AIは、日常生活やビジネスにおいて多くの利用シーンがあります。
例えば、商品やサービスに関する問い合わせに答えたり、予約や注文を受け付けたり、ニュースや天気を教えたりすることができます。また、対話型AIは、教育や医療などの分野でも活用されています。
それ以外にも、学習者にフィードバックを与えたり、患者の症状や気分を聞いたりすることができます。
2.Microsoftの対話型AI「copilot」とは?
Microsoft 365 Copilotとは、マイクロソフトが2023年3月に発表した新しい対話型AIサービスです。
このサービスは、Microsoft 365に含まれるワードやエクセル、パワポなどのアプリケーションに組み込まれています。また、Business Chatという新しい体験も提供されています。Microsoft 365 Copilotは、「仕事の副操縦士」という意味で名付けられました。このサービスは、自然言語で指示を出すだけで、仕事に必要な資料や情報を作成してくれます。
例えば、「娘の高校卒業を祝うプレゼンテーションを作成して」と入力すると、
- 必要な写真やイラストを瞬時に保存されたデータから選び取り
- プレゼンテーションのテンプレートを提供し
- 演劇部に所属していた娘の活躍や思い出を紹介し
- 大胆で冒険的でいることを伝えるメッセージを添える
といったプレゼンテーションを自動的に作成してくれます。また、オンライン会議サービスのTeamsでは、会議中に「これまでの議論を要約して」と指示すると 、
- 誰がどのような発言をしたか
- どこで意見が一致し、どこで意見が対立しているか
- 結論に至らなかった点やアクションアイテム
などをリアルタイムで整理してくれます。Microsoft 365 Copilotは、仕事の創造性や生産性を高めるだけでなく、スキルも向上させてくれます。例えば、Excelでは、トレンドを分析したり、データビジュアライゼーションを作成したりする方法を教えてくれます。また、Power Platformでは、繰り返し作業を自動化したり、チャットボットを作成したり、アイデアをアプリ化したりする方法を教えてくれます。
3.「ChatGPT」と「copilot」の違いは? -どういった状態で使うとオススメ?-
ChatGPTとは、マイクロソフトが開発した対話型AIの一種です。ChatGPTは、人間と自然言語で会話することができますが、仕事に関する資料や情報を作成することはできません。ChatGPTは、主にエンターテイメントやコミュニケーションの目的で使われます。例えば、ChatGPTには、
- 詩や物語や歌詞などのクリエイティブなコンテンツを生成する機能
- セレブリティやキャラクターなどのパロディやモノマネをする機能
- ジョークやトリビアなどの面白い話題を提供する機能
などがあります。
(先日、「ChatGPT」の記事を書きましたので、興味のある方はぜひご覧ください。)
copilotとは、Microsoft 365 Copilotの略称です。copilotは、仕事に関する資料や情報を作成することができる対話型AIです。copilotは、主に仕事の効率化や品質向上の目的で使われます。例えば、copilotには、
- ワードやエクセルやパワポなどの文書作成やデータ分析を支援する機能
- アウトルックやチームズなどのメールや会議の要約や返信を支援する機能
- パワープラットフォームなどの繰り返し作業の自動化やアプリ開発を支援する機能
などがあります。
ChatGPTとcopilotは、どちらも対話型AIですが、使う目的や機能が異なります。ChatGPTは、楽しく会話することができるAIですが、仕事に関する資料や情報を作成することはできません。copilotは、仕事に関する資料や情報を作成することができるAIですが、楽しく会話することはできません。したがって、ChatGPTは、暇つぶしや気分転換に使うのがオススメです。copilotは、仕事の効率化や品質向上に使うのがオススメです。
4.対話型AIの今後は?
対話型AIは、人間と自然言語で会話することができる人工知能のことです。対話型AIは、日常生活やビジネスにおいて多くの利用シーンがあります。対話型AIは、近年急速に発展しており、より高度な機能や応用が期待されています。例えば、
- 対話型AIが人間の感情やニュアンスを理解し、より自然で人間らしい会話をすること
- 対話型AIが人間の知識や経験を学習し、より専門的な質問に答えること
- 対話型AIが人間の意思や目的を推測し、より適切な提案や支援をすること
などが考えられます。対話型AIは、人間とコンピューティングの関わり方における次の大きな一歩と言えるでしょう。対話型AIは、人間の創造性や生産性を高めるだけでなく、人間のコミュニケーションや学習も変革していく可能性があります。
まとめ
この記事では、対話型AIとは何か、Microsoft 365 Copilotとはどんなサービスなのか、ChatGPTとはどう違うのか、そして対話型AIの今後について解説しました。対話型AIは、人間と自然言語で会話することができる人工知能のことです。対話型AIには、エンターテイメントやコミュニケーションに使われるChatGPTや、仕事に使われるMicrosoft 365 Copilotなど様々な形態があります。対話型AIは、近年急速に発展しており、より高度な機能や応用が期待されています。対話型AIは、人間とコンピューティングの関わり方における次の大きな一歩と言えるでしょう。
対話型AIに興味のある方は、「Microsoft 365 Copilot」をぜひ試してみてください。仕事の副操縦士としてあなたをサポートしてくれることでしょう。また、「ChatGPT」も引き続きご利用いただければ幸いです。楽しく会話することであなたの気分を明るくしてくれることだと思います。