長期金利の変動幅0.5%の上限超え容認 日銀が決めた理由と影響

※この記事は広告を含んでいます


この記事はおよそ 3分59秒で読めます。


長期金利の変動幅の上限を柔軟化することを日銀が7月28日に金融政策の運用を見直して決めました。

これは、どのような理由からで、どのような影響を与えるのでしょうか。この記事では、長期金利の変動幅拡大とは何か。その理由は。影響についてわかりやすく解説します。

1. 長期金利の変動幅拡大とは

長期金利を「0%程度」に誘導する目標について、日銀は7月28日の金融政策決定会合で決めました。これまで0.5%程度としてきた変動幅の上限について、市場の動向に応じて0.5%を超えることも容認。柔軟に運用することを決めました。これは、長期金利の変動幅拡大と呼ばれる政策です。

2. 長期金利の変動幅拡大の理由

引用:https://www.boj.or.jp/about/services/kengaku.htm

長期金利の変動幅拡大を日銀が決めた理由は、主に2つあります。

一つ目は、新型コロナウイルス感染症の影響により、経済・物価・金融情勢に不確実性が高まっていることです。このような状況下では、相場が上下双方向に変動する可能性があります。日銀は、このような変動に機動的に対応していくために、変動幅の上限を柔軟化する必要があると判断しました。

二つ目は、債券市場の機能度や金融仲介機能への配慮です。日銀が厳密にコントロールしすぎると、債券市場の自由度が低下します。そのため、市場参加者の取引意欲や価格形成能力が低下する恐れがあります。また、過度に低下すると、将来的な金融機能の持続性や生命保険や年金などの運用収益に悪影響を及ぼす可能性があります。日銀は、これらの副作用を抑制するために、ある程度の変動を許容する必要があると判断しました。

3. 長期金利の変動幅拡大の影響

crop content woman winking in nature
Photo by Brianna Swank on Pexels.com

長期金利の変動幅拡大は、経済・物価・金融にどのような影響を与えるでしょうか。一般的に、長期金利の上昇は、住宅ローンや企業の借入コストを高めます。そして、消費や投資を抑制する効果があります。逆に、長期金利の低下は、これらを促進する効果があります。しかし、日銀が長期金利の変動幅拡大を決めたことで、急激に上昇したり低下したりすることはないと考えられます。日銀は、長期金利が0%程度で推移するように引き続き誘導する方針ですし。また、必要な場合には強力上限を画するための「連続指値オペ制度」も導入しました。

むしろ、変動幅拡大は、債券市場の機能度や金融仲介機能の改善に寄与すると期待されます。債券市場の自由度が高まることで、市場参加者の取引意欲や価格形成能力が向上。市場の流動性や安定性が高まる可能性があります。また、長期金利が過度に低下しないことで、将来的な金融機能の持続性や生命保険や年金などの運用収益に対する不安感が緩和される可能性があります。これらは、経済活動や物価上昇へのマインド面などを通じてプラスに作用する可能性があります。

4. 長期金利の変動幅拡大のまとめ

長期金利の変動幅拡大を日銀は7月28日に決めました。これは、経済・物価・金融情勢に不確実性が高まっていることや、債券市場の機能度や金融仲介機能への配慮から必要な政策だと日銀は説明しています。変動幅拡大は、経済・物価・金融に直接的な大きな影響を与えるものではないと考えられます。が、債券市場や金融機能の改善により間接的なプラス効果をもたらす可能性があります。日銀は引き続き、経済・物価・金融情勢を注視しながら、必要に応じて追加的な金融緩和措置を講じるとしています。

コメントいただけると励みになります!

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください