損切りは投資の鉄則。上がらない投資を塩漬けしない3つのポイント

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投資において最も大切なことはなんでしょうか。

世界一の投資家、ウォーレンバフェットの提唱する投資ルールにこんなものがあります。

ルール1 絶対に損をしないこと

ルール2 ルール1を忘れないこと

つまりは、損をするな、ということです。冷静に考えてみたら当たり前ですよね。損をする投資を続けるなら、貯金した方がよっぽどマシなのですから。

ですが、かくいう僕も、これまで投資で大損をしたことは何度もあります。大きな利益を狙うからこそ、大損のドツボにはまってしまうのです。

今回は、自戒も込めて投資で損をしてしまう考え方と、損切りのタイミングについて考察してみたいとおもいます。

損切りは投資の鉄則。上がらない投資を塩漬けにしない3つのポイント

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投資をしていくなら、適切な損切りは不可欠だと思います。

もちろん、強い意志とともにずっと持ち続けるということも大切ですが、見通しが崩れているのに持ち続けても意味がありません

大切なのは偶然性に頼るのではなく、損切りと再購入をくり返すことで、安定して稼ぐ力や知恵を、自分の頭のなかに備えることです。

 1.損切りポイントのルールを作り、厳格に従う

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まずは投資する際に、自分の損失の許容範囲を決めておくことです。

たとえば10万円投資したら1万円までは損失を許容する、2万円までは許容する、など、自分なりの脱出ラインを決めておきましょう。

よくいうリスク管理、出口戦略、資金管理などといわれる対策です。

また、金額はもちろんですが、どのくらいの期間もち続けているか、と期間なども決めておきます。まったく増えないのに、100万円を10年も寝かせておいたら、貯金と変わらなくなってしまいます。

投資はリスクを負うものですから、リスクを負っているのに、貯金と同じ結果しか出ないのならやる意味が無いのです。

ましてや、下がってしまったのに、5年、10年と持ち続けている。といったケースもよくあります。まさに塩漬けです。

その投資にこだわらなくても、徐々に、しかししっかりと上がっていく投資はありますので、これも乗り換えた方がいいでしょう。いわゆる時間の損切りです。

そして、ここが肝心なところですが、自分の決めたルールに厳格に従うことです。

たとえば最初に決めた許容範囲のところまで価格がさがってしまったら、血も涙もなく損切りする。といったことです。

自分が自分に従うことが重要です。株などは逆指値といって、予想より下がってしまったら自動的に決済する方法があります。こういった仕組みを活用するのも良いでしょう。

もしこうした仕組みがない場合は、きちんと自分のルールにしたがって、厳格に損切りしていくことをオススメします。

2.一発逆転の奇跡を期待しない

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投資をビジネスとしてとらえるなら、一夜にして大金持ちになることははないと考えるべきです。

最初は小さく投資するところから始める。だからこそ小さい失敗ですむものの、成功も小さいものです。

誰もが漫画や映画のような鮮やかな逆転劇、最後のひと勝負での大勝利を夢見て、大きく張ってしまいます。

ですが、目指すべきはギャンブル投資ではなく、ビジネス投資です。

サラリーマンが失敗を繰り返しながら、悔しい、苦しい思いをしながらも仕事を一つ一つ覚えていくのと同じです。

手堅く一つ一つの勝ちパターンを手に入れていくことが、ビジネスとしての投資、生きていくための投資です。

インカム投資ではたまに、大恐慌となってもおなじ投資を待ち続け、買い続ける、という手法が紹介されることもあります。

恐慌が終わって価格が戻ると、大きく勝つことになる、というわけです。

その場合であっても、損切りするラインは決めておくべきだと思います。恐慌が終わっても、その商品だけ価格が戻らなかったりしたら、お金も時間も取り返しがつかなくなるからです。

歴史をひもとけば、過去に残酷なまでに暴落したと言われるリーマンショックですら、その暴落幅はドル円日経平均で約35%程度でとどまっています。

つまり、これを越えるほど暴落した場合、戻るものはほとんどない、ということです。

50〜60%も価値が下がっているのに、戻ることによる一攫千金を期待するのは、投資ではなくギャンブルの領域でしょう。

3.記録を取る

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損切りがなかなかできない、または損切りラインをなかなか決められない。という場合は、やはり記録を集めることをお勧めします。

どうしても損切りできないで、そのまま持ち続けるということもあると思います。

そのときの移り行く価格やその時のあなた自身の気持ちなどを記録に取っておくことです。

後々振り返ると、ここで損切りしておけばよかった。やはりポイントはここだったか。などということが分かります。

最近ではスマホで取引することも多いと思います。スクリーンショットを活用するのも簡便で続けやすい方法です。

いくつかの投資をスマホの中にアルバムにして残しておくと、どの投資が自分にとって伸びていて、どれが伸びていない投資なのかも実感として掴むことができます。

LINEのkeep機能などを使って、自分の気持ちの持ち方なども記録しておくと、判断材料が甘かった、とか、直感も結構重要だ、などということもわかります。

僕は、自分では伸びていると思って積極的に資金投下していたけど、記録をみたらまったく伸びていなかった。結果塩漬け状態の投資に資金投下しまくっていた。というものが結構ありました。

逆にあまり期待していなかった銘柄が伸びていることもあって、驚かされます。ポートフォリオを適切に組み替えるためにも、記録をとってデータに語らせましょう。

あなたのイメージにあうものに資金投下するのではなく、実際にあなたを豊かにしているものに資金投下するためです。

たかだか投資先です。思い入れがあってはいけません。データ上伸びていないものは、あっさりと損切りしましょう。

まとめ 全ては継続するため

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ここまでの話を振り返ると

1.損切りポイントのルールを作り、厳格に従う

2.一発逆転の奇跡を期待しない

3.記録を取る

ということになります。

このように慎重な方法をとり、損切りをすすめるのは、なかば臆病な気もします。損切りばかりしていたら、それこそ損切り貧乏になってしまうかも知れません。

しかし全ては投資を継続し続けるためです。物事に成功するためには、成功するまでやり続けることが最も大切ですが、破産してしまったら、元も子もありません。投資を続けるためには、破産しないことが最も大切なのです。

こと投資については、簡単に、手早く稼ぎ切りたいという欲望が邪魔をしてきます。これでは、自分の勝ちパターンや投資ルールを手に入れることなく、何十年と投資を続けていく前にキャッシュアウトです。

ブログや動画、またあなたの仕事は、本人に続ける意志、不屈の根性があれば続けることはできます。しかし投資は、本人の意志がまだギブアップしていなくても、強制的に続けられなくなってしまうというリスクがあるのです。

うまく行っている投資家は、誰もが損切りを行っています。それも、人から教わった方法ではなく、自分で実践して損を抱え、傷だらけになって体得した自分なりのルールに従って損切りしています。

100%勝ち続ける投資など、あり得ません。それだけに適切に損切りし、損から学ぶことによって、次の勝ち分を大きくすることが必要です。

この痛みを知ることによってようやく、投資家として投資で稼ぐことになるのだと思います。

痛みを知り、その恐怖を感じながらも、適切なリスクをとっていく。読みが外れることも計算に入れ、計画的に損切りする。

損切りは、投資家が豊かになるために、避けられない手段なのです。

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