なぜお金を貯めなければいけないのか。フローとストックを理解する3つのポイント

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お金を増やすことにおいて、なぜお金を貯めることが必要なのでしょうか?

え?貯める以外に増やす方法ないでしょ。何言ってんの?という方は少なくないかもしれません。

もちろん、いろいろと使う必要があって、ためなければ無くなってしまうから。というご意見はあると思いますが、使うためにも、増やすためにも、まずは貯めなければなりません。

こと投資においては、まずは一定額の種銭の必要性は、投資家なら誰もがまず抑えている絶対条件です。

もちろん事業をやる才覚、芸術的な創作ができる能力、サラリーマンとして優秀な成績に溢れる人などは、そんな必要はありません。

人を感動させたり、人から感謝されるサービスを提供すれば、その対価として巨大な報酬があるのが資本主義です。

しかし、さしたる取り柄もない、取り立てて珍しく才能がない、という人が豊かになろうとするなら、お金を生み出すマネーマシンに資金投下し続けるしかありません。

農作物でも育てるかのように、じっくりと、しかしながら確実に。です。

なぜお金を貯めなければいけないのか。フローとストックを理解する3つのポイント

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年金2000万円などと叫ばれる時代です。一昨年よりは去年、去年よりは今年、と年を追うごとに少しずつ豊かになって、20年くらいでセミリタイア、30年くらいで完全リタイアできれば、なかなかいい人生なのではないでしょうか。

とはいえ、お金についての不安から逃れ、ゆっくりとした老後を送るためには、増やすことだけ考えてもうまくいきません。

稼ぐ、貯める、増やす、守る、使うなど、資産を築くには様々にクリアすべき項目があります。

とくに投資においては、貯める→増やすの順番はほぼ必須です。増やしてから貯めることはできません。

そのためには、ストックとフローについて、理解を深めておくのが良いかと思います。この二つの言葉と関係が理解できれば、まずお金を貯めることの必要性がグッと現実的に理解できるかと思います。

1.フローについて

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フローというのは、訳してみると「流れ」となります。お金は、天下の回りものというように、さまざまなところに流れ、生活に影響をもたらします。

キャッシュフローという言葉もあります。まさにお金の流れ、というものを表しています。

世の中は人から人、会社から会社、国から人、お客からお店、など、さまざまなお金の流れが存在しています。

その流れには、太さがあります。ガムやジュースを買う時、お客からお店へのキャッシュフローは100円や200円くらいですが、企業から企業への取引となれば、そのフローは億を超えることも少なくないわけです。

もし、豊かになりたいのなら、自分に向かう、なるべく太いフローを手に入れる必要があります。

例えば給料は、お金がお店から自分に支払われます。自分に向かうフローというわけですが、アルバイトなら時給1000円前後、正社員なら時給にして2000〜3000円というところでしょうか。

大企業の部長クラスなら、年収2000万円は超えるでしょうから、およそ5、6000円を超える時給があるわけです。

フローの概念はなにも稼ぎの額だけにとどまりません。自分に向かうフローを太くしようと思えば、株を買って配当を貰う、不動産を持って家賃を得る。という方法があります。

広告をつけたブログを書いて、その記事を増やす。というのも、フローを太くする方法です。

2.ストックについて

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さて、そのフローはそもそもどこから生まれるのでしょうか?

配当ならば買い貯めた株券、家賃なら大金をはたいて買った不動産から生まれます。

ブログの広告収入なら、たくさんの記事がその源泉というわけです。

私達は一般的に、働いて稼ぐ収入の作り方しか学校で学びませんので、フローを生み出すために、まず労働しなければ、と思いがちです。

しかし、このストックとフローについて理解している人は、労働で得た収入をひたすらストックの購入に回します。

株、投資信託、不動産、コモディティなど、実物資産はもちろんのこと、それらを手堅く買うための知識、その知識を得るための本、セミナー、体験などにお金を投入していくのです。

ブログや動画なども、記事を積み上げていくことで、おおきな資産となります。これらの仕事からの収入をストック型収入と呼ぶのはそのためです。

労働も、ある意味では、自分という資産から労力や時間などを切り売りしてお金を生み出しているのですが、労働から生み出された収入でストック以外の物を買ってしまうと、また労働しなくてはなりません。

これだと、いつまでたっても楽になりませんし、労働収入を物価がうわまわりつつある現代では、到底身体が持ちません。

自分という資産はたしかに存在しますが、自分という資産に頼りすぎれば、いつまでも自分を酷使し、自分の時間を切り売りし続けなければなりません。

とくに日本社会はこのループにはまりまくっています。かけがえのない自分が、資本主義社会の中で歯車のように埋もれてしまうのは、あまりにも残念なことです。

資本主義のルールを把握していないと、永久に労働とフローのループから抜け出すことできません。

ストックを買い貯めていかなければ、豊かにはならないのです。労働→ストック→フロー。豊かになるには、自分のお金をこの流れで管理しなければなりません。

3.ストックからでるフローこそが自由なお金

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つまり、労働には苦労がつきまといますが、だからといってそこで得られた対価をすぐに自由に使ってしまってはいけない、というわけです。

もうワンクッション挟み、労働で得られた対価でストックを買わなければなりません。

そして、そのストックから得られたフローこそが、ようやく自由に出来るお金、というわけです。

ただし、最初のうちは、ストックからは、沢山の収入が得られるわけではありません。

例えば頑張って働いて得られる給料が25万くらいだとして、そこからさらに一生懸命切り詰めて残した5万円でストックを買うとして、これを1年間頑張るとします。

5万円だと、年間で60万投資することになりますが、積極的運用といわれる株の配当すら年4%程度。60×1.04で、24,000円にしかなりません。つまり月2,000円が自由になるお金になるわけですが、これでは何の足しにもなりませんね。

多くのひとが、この辺りで頑張る意味を見失うのです。

一年間こんなに頑張っても、月2,000円、、。それだったら遊んでしまう方が楽。誰でもそう思うでしょう。

そのくらい、自由なお金を掴むには、大きな苦労がいるのです。

しかし世の中にはこの血の出るような苦労を、あえて10年、15年と続ける人たちがいます。

月5万ずつ、年4%でストックを買い続けると、福利効果もついて、10年では700万、20年では1500万を越えるくらいの額となります。

複利についてはこちらで説明していますので、組み合わせてご覧ください。

www.oaoaarcade.work

その頃には5万円切り詰めなくても、勝手にストックの方から毎年60万以上の収入が入ってきます。

また、10年以上も切り詰め続けてきたことにより、無駄遣い思考が是正され、少ない生活費で満足できるように知恵が育っています。

こうなると、無駄高いしなくなる、しかも切り詰める必要もなくなる、さらに沢山の収入が大きなストックから入り込む。ということで、豊かさを享受しやすくなります。

この「ストックを買うため」に、お金は貯めるべきなのです。10年や20年は、自分のストックが潤沢なフローを生み出すようになるための修行期間のようなものです。

20年は長いですが、20歳でこのことに気づけば、40歳、30歳なら50、40歳でも60になる頃には豊かになるわけですので、一生全体における豊かになるための修行期間だと思えば、妥当な期間ではないでしょうか。

まとめ 使うために貯めるのではない

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ここまでの話をまとめますと

1.フローについて

いわゆる一般の人にとっての月収がこれに当たります。しかし、月収はフローの一部です。ストックから得られる配当や分配金、家賃などもフローとなります。こういったものを種類、量ともに増やしていくことで収入が上がっていきます

2.ストックについて

配当、分配金、家賃などといったインカムゲインを産み出すものです。株、投資信託、不動産などがこれに当たります。フローをこのストックに注ぎ込むことで、次のフローが大きくなってきます

3.ストックからでるフローこそが自由なお金

月収を全部使ってしまったり、単純に貯金するだけでは、収入が増えません。また、最初のうちは月収の一部、または配当などは大部分をストックにいれても、得られるフローはわずかです。それに耐えて長期に運用することができれば、大きなストックから流れ込むしっかりとしたフローに支えられることになります

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大切か大切じゃないかといえば、お金を貯めることは大切だと僕は思っています。

ですがそれは、貯めたお金をストックに注ぐためです。

そしてストックから得られるフローによって、豊かになっていくためです。

豊かになることが見えているからこそ、この長い旅のような投資ができるのだと思います。

一時的に海外旅行するため、目の前の美味しい高級料理を食べるために貯めるのではありません。

それらはストックから得られるフローが十分なものになることで、いくらでも得られるようになるのです。

大きなストックから、潤沢なフローが流れてくるまで、たゆまず努力していきたいと思っています。

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