芸術の学校に行くべき理由。働き方の変わり目3ポイント

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中3の娘がいますが、小さい頃から絵を描くことが好きで「遠慮せずたくさん描きなさい」と言っていたら、本当に描くことが好きになっていたようです

 

僕もかみさんも、普通科の学校出身ですが、娘にはぜひとも芸術の学校に行ってほしいと思うようになりました。

 

これからの時代は、決まり切った仕事ではなく、アートの要素が頭の中に入っている方が、時代を生き抜けると思うからです

 

私たち夫婦は仕事も、まったくアートとは無縁です。ま、かみさんはアパレル業界だからちょっとは関係あるかもしれませんが、販売ですからね。デザイナーとかじゃありません。

 

でも、これからはアートの時代になると思っています

 

マニュアルに即して働くことが、だんだん無価値になるんじゃないでしょうか

 

僕らは、産業革命以来のデスクワーク時代から、働き方が大きく変わる時代の過渡期にいます

 

目次

親世代に比べ、働き方は変わってきた

つまり、親の時代の働き方と、子供たちの時代の働き方は、前の100年以上に大きな転換期を迎えていると思うわけです

 

親の時代の働き方を見てきて、その時代の働き方を踏襲して今があるわけですが、高度成長はとっくに止まり、終身雇用は崩壊し、年功序列は崩れ、収入は激減しています。

 

いい学校に行って、いい会社に入ったら、高収入と幸せが手に入る、なんてことを、とても子供たちには教えられません。

 

とにかく子供たちには、いまは「しぶとく生きろ」とだけを伝えていますが、これも抽象的すぎるなあ、と思っています。

 

しぶとく生きるためには、

 

  • 自分の腕や、思考、知識で稼げるようになること。
  • 企業や経営者、国など、大きな組織に頼らない価値観を身につけること。
  • 自分の考えを常に創造し続けること。
  • ひとに何か価値を提供できること。

 

などが少なくとも必要になってきます。そう考えると、しぶとさを体得するには、義務教育の延長にあるような普通科の高校などではとくに難しいわけです。

 

なにも普通科にいったら創造性が欠如すると言っているわけではありませんが、独自性を磨くには芸術の学校の方が、最終的にはいいのかなと思います

 

もし彼女が普通に就職することになるとしても、です

 

芸術高校の学校見学でも言っていましたが、芸術を通じて、自分の力で、物事の変化をつかみながら創造していく。臨機応変な対応力を磨いていく。枠組みにとらわれない考え方を身につける。ということは、これからの時代を生き抜くには必要になってくると思います

 

1.進む機械化と求められる人財の変更

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AIがのしてくる時代です。人間は創造し、仕事を作り、マニュアル作る側に回っていきます。マニュアルに従って仕事をする機会はどんどん減り、価値も下がり、就職先もなくなります。

 

就職できても、給料は頭打ちになり、その収入も減っていきます。

 

意識をフリーランスにもっていかないと、収益を得られない時代です。

 

規則ただしく、定期的に、確実に、行う仕事は、機械がやる時代になっていきます。

 

生きる楽しさ、生活の快適さ、人生の喜びなどを提供する仕事に、重要度がシフトしているのです。

 

アートの要素を頭の中に持っていなければ、気づかないうちにどんどん搾取される方にまわらせられてしまいます。

 

これは不幸です。

 

こうしてファミレスでブログを打っていても、周りを見渡せば、ドリンクはドリンクバーでセルフサービスになっていて、ウエイターがサーブするわけでもありません。

 

会計もレジ機能がかなり上がっています。もうすぐ自分で会計ボタンを押して、お会計するようになるでしょう。ファーストフードでは食券券売機になっていて、レジの必要なくなってますしね。

 

しかもこの高性能レジは、お客の嗜好、動向、何時に何人くらい来るかというデータ分析まで行ってくれ、それを逐一本社に報告することもできているのです。

 

食器洗いも食洗機がやっています。キッチンの料理も、本社の倉庫から送られてきたパッケージングされた食べ物を、数人の職人がレンジでチンしているわけです。

 

見る限り、この店はフロアをウエイター2人で回しています。キッチンも数名でしょう。

 

50席近くあるファミレスで、10人足らずで仕事が回っているのです。

 

全く便利になったものです。店舗数も増えるわけです。僕が小学生の時は、ファミレスと言えば町にデニーズ1軒くらいしかなくて、従業員がたくさんいて、働いていました。

 

そういう働き方ではない時代となりました。

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2.親世代の子育て法のコピペから離れよう

 

そういう時代に、子供たちを送り込む役目を負っているのが僕ら親世代です。

 

親の世代、自分の世代がやっていることをそのまま伝授したところで、豊に幸せに生き抜けるとは、とても思えません。

 

これは、暗い未来を憂いているのではなく、むしろやりたいことを、よりやらせてあげられる環境になった、と喜ばしいことであるといえます

 

僕の父は、典型的なサラリーマンでした。だから、孫である娘が芸術の学校に行きたい、というと、しかめ面をしてこう言いました

 

「芸術ではまず飯は食えない。これからはいままでよりもっと厳しい時代になるから、そんなことでは就職もできないだろう。芸術でクリエイターなどになるのは、本当に難しいし、この道でなれるモノとしたら、美術の先生くらいか、、、大丈夫なのか?」

 

まあ父も80歳ですので、ここまで時代錯誤な意見は逆になかなか貴重ですけれども、ともすれば、こんな感じの意見に陥りがちです。

 

ぼくだって、企業に勤めている頃は、正直ちょっとこういう思考でした。

 

やりたいことはさせてあげたいけれど、その先の就職や生き抜く、という観点では、この進路でどうアドバイスしてあげられるか、、、という心配もあったくらいです

 

でも、いまは大分考え方が変わりました。むしろ、芸術系の学校に行って、アートをもっと勉強してほしいと思っています

 

3.人々の感情に関わる仕事に就くために

 

人々を喜ばせること、人々の生活に価値を与えることが収益になっていく時代です

 

ネット一つを見渡しても、絵の分野一つを見渡しても「ココナラ」や「ジモティー」などでたくさんの取引が行われています

 

会社のHPデザイン、会社のロゴ、ブログのデザイン、ブログに挿入する絵、POPのデザイン、チラシのデザイン、など、無限です

 

また、分野も、IT企業、不動産、飲食店、アパレル業界、広告業界、教育産業、医療業界など、多岐にわたります。

 

お客さんをどう喜ばせるか?どうやったら感動させられるか?は、常に時代のトレンドと創造の世界です。マニュアルを駆使してお客を感動させることなど、とてもできません。

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だから、汗水たらして技術を磨き、経験を積み上げ、自分の価値を上げてほしいのです。芸術は常にそれを求めます。普通科の勉強は先人の知恵をマニュアル化したものを覚えていきますが、芸術はさらにその先を求めます。

 

まとめ 子供に何を身につけさせるべきか、は親も考えるべき問題

普通程度の勉強ができる、なんて言うのは、ここでは当たり前のことです。ただ、偏差値60とか、70とか、むちゃくちゃ勉強できなくてもいいんです。そりゃできたらいいんでしょうけど、そこを突き詰めても、意味はありません。

 

学生として、サボっていない位できていれば、いいんだと思います。普通の知能指数であれば、サボらなければ、平均点くらいは行くわけです。それでいいと思います。

 

平均点くらいはサボらずにとる。その上で、その先に何を教えられるのか、何を身につけてもらうか?が僕たち親に与えられている子育てのテーマです。ここまでの話を振り返って見ます

  1. 進む機械化と求められる人材の変更
  2. 親世代の子育て法のコピペから離れよう
  3. 人々の感情に関わる仕事に就くために

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子供のやりたいことを実現するようにサポートすることは、親としても、これから生き抜く力をサポートする後見人としても、とても大切ことのような気がします。

 

芸術の学校は、芸術だけやっているわけでもありません。絵だけ描いているわけでもありません。しっかりとしたベースの人間形成は、学校である以上どこでも求められます。

 

芸術の学校もまた、「学校の平均点がとれれば、うちには合格します。絵は学校に入ってから、しっかりと教えますので、まずは勉強しておきましょう」と言っています

 

芸術は、その先の生き抜く力を尖らせてくれると思っています。ここまで準備された道があったら、普通科よりも断然行ってもらいたいと思います。

 

その道を尖らせ切るには、大変な苦労もあると思いますが、苦しくも楽しい道を、子供には進んでもらいたいものです

 

本日も長文となりました。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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