分からない、を分かるにするために。子供への教育は長期投資のよう

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根気強い指導、親もしっかり子供に寄り添うことが必要です

息子の中学での英語成績は、学年でもビリ3に入るくらいのスーパー天才脳です。(^_^;)

今回はスペルのコンテストがあって、100問出題で、わずか25点。そこで、再度テスト問題をコピーして復習していくことにしました。

 

しかし、このところ僕も奥さんも熱心に時間を割いて指導しているにもかかわらず、いっこうに覚えてくれません。よくよく聞いたら、覚える気がないんだとのこと。

 

僕らが中学生くらいだったら、先生当たりから問答無用で覚えるよういわれ、親からも強く指導を受けていたので、覚える気があるとか無いとかいってる暇も無く勉強して頭にたたき込んだものですが、最近は中学校も厳しい指導はやりづらい状況にありますようで、そこまで強い指導など受けていないようです。

 

ま、厳しさや指導がパワハラと訴えられる昨今では、たしかに生徒へ強く指導してくというのは難しい話ではありますけどね。

 

で、さらに自宅で息子に指導を続けていくと、本人のやる気を引き出すと同時に、勉強の仕方や、作業時間の捻出の方法、時間の配分の仕方について息子が全く知らないことを知りました。指導とは簡単に言うけど、成果を出させるというのは、つくづく難しいものだと思いました。

 

まるで長期投資を一からスタートするようなものです。そこで今回は長期投資と息子の勉強の指導とをリンクさせながら、よりよい指導法について考察したいと思います。

 

目次

 

成長しているのかいないのか、さっぱりわからないけれど


この記事はおよそ 11分21秒で読めます。


複利の効用って、さっぽり効果でてるのかどうかが分からないことってありますよね。

 

これと息子の勉強の成果も、似ているなぁと思います。最初、僕は、息子のやる気のなさがここまでの成績を産んでいると思っていました。

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赤の成長曲線に注目。一直線な成長イメージとは、軌跡が全く違います。

だから、勢いが付けば、一気に成長するかな、と思っていたんです。でも違いました。

 

でも、息子は、勉強の仕方が分からなかったんです。効果的な単語の覚え方も、短い時間に効果を出す隙間時間の見つけ方も。勉強方法の編み出し方についても。

 

学校の授業と同じ方式でなければ、自分は記憶できない、と本気で思っていたんです。これは、家庭教師もつけず、塾にもいっていない息子のことなので、当然のことなんだと思います。

 

自分で工夫しようにも、勉強のやり方が分からないんです。単語100個覚えようにも、どうやったら覚えられるかがわからない。たとえばノートに10回書いて練習すると覚えるかもよ、ということすら、分からなかったんです。

 

これは、長期投資だと思って一生懸命お金を積み上げてきたのに、実は元本が減っていることに気づかなかった!みたいな投資をしているのと同じです。毎月配当型投信の元本割れみたいなもんです。

 

しっかりと元本割れしないよう、元手を確保しながら配当を再投資していかねばなりません。息子の場合も同じでした。成績に努力が積み上がるように勉強を教えていかねばならなかったのです。

 

家族みんなで息子の勉強について話し合い、これに気づいたときには、みんな驚きました。息子と奥さんは、思わず泣いてしまいました。僕としては意外なことだったけれど、息子にとってはきっとつらかったんだと思います。やる気がないだけと言われ続けてしましたから。本人なりには、苦労があったと思います。

 

1.単語や漢字は一日10個程度をコツコツ覚えるしかない。

僕たち教える側の人間にとってはたいしたことのない単純な英単語や漢字でも、本人にとっては始めて出てくる文字だったり、人生で1,2度しか触れていない言葉だったりもします。

 

だから見慣れていないこともあるし、脳みそに浸透して行くにも、時間と正しい手順の組み合わせが必要になります。

 

つまり、話す、聞く、読む、書くの手順を1単語ごとに何度もすり込んでいく必要があります。だから、普通の脳くらいの中学生で、やる気もほとんどない場合は、一日せいぜい10個覚えるのが精一杯です。

 

親としては、知っている単語ばかりだから、すぐ覚えられるだろうと思いきや、そううまくはいかない、とうことです。よく考えたら、自分自身も一日10個くらいを覚えるのがやっとだったはず。息子を見ていて、反省しきりでした。

 

しかも中学一年生くらいだと、ここで単語を覚えないと、あとで致命的な遅れになる、なんてことはみじんも思っていません。困ることになったり、やっぱりもっと前の時代にしっかり覚えとけばよかった。という感情には至れないと言うことです。

 

親は、すでに経験しているので、逆にやきもきしたりします。

 

だからこそ、子供のキャパシティの限界をさとって、この子は自分の子なんだから、自分がせいぜい1日10個くらいしか覚えられなかったように、この子もたぶん10個覚えるのがいいところ、とおもって対応しなければいけません。

 

自分は全部知っている単語だから、この子も2,3日で全部頭に入るだろう、とおもっているのは、トンビがタカを産んだ思考で子供に接していると言うことだと思います。

 

まるで、少額から始める長期投資のようです。100円や1000円くらいから、コツコツと積み上げるしかなく、配当もほとんど出ないので、複利もまだエッジが効かない。そんな時期と似ています。

 

じっくりと少ない金額をコツコツ貯めるように、一日10個くらいの単語を、こつこつ練習帳になんども書き込んだりして、ちょっとづつ覚えていってもらうしかありません

 

たとえ本人の出だしが学校よりも遅れたとしても、急激に100単語を一日で刷り込んだりするのは、本人も覚えないし、全く役に立ちません。結果も出ません。あとでそれぞれ覚えた単語たちを英作文などで使い込むことによって急激に覚えがよくなっていくのと同じで、いまはこつこつ積み上げなければいけないと思いました。

 

2.まだ自主的に考えて計画を立てたりするのは難しい。

自分で計画をたてて、一日の中に勉強する時間を当て込むように指導していましたが、これも、発達期の子供にはなかなか難しい要求であったことも分かりました。

 

もともとやる気が無いのも加わって、計画を立てるのが嫌、計画の立て方そのものを知らない。時間を配分することや何にどのくらいの時間がかかるかを見通すことも、まだ難しい年齢です。

 

どちらかといえば、自然と計画考えて勉強するようになっていくのは大学受験レベルくらいからなんじゃないでしょうか。ま、もうちょっと早くから主体性が出てくるとしても、中学1年くらいでは難しい課題となってしまいました。

 

どちらかといえば、この単語を10かいずつノートに書いてくれ。というような、いわゆるルーチンワークを課すほうが、この時期の子供にはいいのかなという感じです。こう書くと、主体性が出なくなるんじゃないかと思われがちですが、基本の型が身についた上での、自主的な勉強計画です。

 

勉強のやり方が分からない段階で、どんな方法でもいいから1日10個単語を覚えなさい、と言っても自分に合った覚え方のコツも知らないし、そのコツの探し方すら分からないわけです。基本になる勉強の仕方を、型から教えなければ、応用の仕様も無いのです。

 

といったわけで、うちは最近ルーチンワークに逆戻りです。漢字、計算、英単語など、たくさん練習させ、そのルーチンの中で自然と本人が自分のやりやすい覚え方を編み出してくれることを願っています。

 

まさに成長曲線です。複利の効果がでて、勝手に資産が伸びていくには、しばらくかかるのと同じと言うわけです。勝手に子供が勉強の仕方などを研究し、勝手に延びていってくれるようになるには、まずしっかりとして基礎、型をおぼえさせることが大事と思います。

 

この基礎固めの時期は、成長しているのかしていないのかがよく分かりませんが、いちど複利の成長著しい曲線部に入れば、資産はうなぎのぼりになるように、子供も基礎を積み上げながらそういう時期がくれば、勝手に成長していくんだと思います。

 

3.ある程度枠にはめたルーチンの勉強スタイルから主体性が生まれる

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厳しくも、正しい作法を身につけた後に、よい美しいアレンジが生まれる

この時期は、思春期でもあり、自分らしさが芽生えてくる頃です。ですが、自分らしさを出そうとしても、もともとの型がなければ、自己流だけが延びていってしまいます。

 

それは、どうやってお金を積み上げたら、10年後に資産が10倍、20倍になるか、その増やし方を知らずに、自己流で投資するようなものです。これでは絶対に資産は増えません。

 

ある程度の枠組みは最初は必要なんだと思います。空手などでも型があるように、この基本の枠組みから、アレンジが生まれてきます。そこに自分らしさが反映される訳です。

 

ただしく成長していってもらうために、我が家ではもう一度ルーチンの指導からやり直すことにしました。漢字や単語は10回ずつノートに書く、かいたら小テスト、結果を見てもう一度できていないものは練習する、というような、とても地味な流れの勉強です。

 

でもこういったことをコツコツとやる訓練をしなければ、何事もコツコツ取り組まない人になってしまいます。いや、コツコツと積み重ねる、その積み重ね方すら、よく分からないで成長してしまうはずです。

 

まとめ 勝手に成長しはじめるまで見つめる

複利の効用のエッジが効いてきて、急激に資産が伸びていくように、子供の成長も(身体ではなく心や能力のことですが)これは間違いない、と思える小さな努力を積み重ねたものになるんだろうと思います。

 

だから、地味で面倒くさくて、一見無駄な努力に見えるようなことの積み重ねになっても、それでもいずれは成長確実、と思えるようなことを繰り返し指導していくことが大切なんだと思います。

 

そのためには、なるべくつきっきりで見つめ、サポートすることが大切なのかなと思います。

1.単語や漢字は一日10個程度をコツコツ覚えるしかない。

2.まだ自主的に考えて計画を立てたりするのは難しい。

3.ある程度枠にはめたルーチンの勉強スタイルから主体性が生まれる

こういったことを念頭に入れて行きたいと思います。子供の指導はそのくらい長い目で見ていくものなんだ、と気持ちを新たにしました。

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なんにしても、子育ては愛情を持って取り組むことが大切ですよね

 

10年後、子育てについても投資についても、笑っていることができたらいいなと思っています

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