絶対にするな。リボ払いの恐怖と甘い罠について3つの考察

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借金を負いたくない。お金のことで苦しい思いをしたくない。などを考えているなら、絶対にしてはいけない行動があります。

数多くの書籍やネットでも紹介されていて、僕もこれは真理だと思っています。

それは、「リボ払い」することです。リボ払いは、利用する側からはあまり分からないようになっていますが、取り立てる側からはかなり理想的な仕組みとなっています。

実はその仕組みの怖さは、ナニワ金融道や闇金ウシジマくんの一歩手前の世界です。しかも、借り手からすれば、とても便利な仕組みに見えるので余計にやっかいです。

リボ払いの誘惑にだまされないよう、リボ払いを実際にやっていた僕が、完済にいたるまでの恐怖体験を元に、その仕組みを3つのポイントで説明してみます。

ぜひ参考にして頂き、あなたの貯金のマイルールに「リボ払いを利用しない」を加えて頂ければと思います

リボ払いの本当の恐ろしさは、気づかないということ

借金には、いい借金と言われるモノと悪い借金と言われるモノがありますが、リボ払いは間違いなく悪い借金の典型例です。

この借金を利用しながら豊かになっているひとなど、いないと言っていいでしょう

かかる利率、借りるときの手軽さ、いくら借りているのかが分からなくなる返済方式、どの仕組みをとっても、貸している側しかトクにならないようにできている。これがリボ払いです。

今回の話は、僕自身が20代にリボ払いが払えなくなったときのことを思い出して書きました。

いまはもうリボ払いはしていませんが、当時は減らない借金を手堅く減らせていると本気で思いながら毎日を過ごしていました。

あのときはこのような仕組みになっているとは、全く思いませんでしたし、完済できると思っていました。恐ろしい勘違いです。

とにかく、自分が今どのくらい借りているのか、どのくらい借金が膨れ上がっているか、どのくらい損をしているのか、返せなければどうなってしまうのか、などを全く考えさせない。これがリボ払いの本当に恐ろしい仕組みです。

ぜひその仕組みと、借り手のメンタルに与える印象などを読んでいただき、僕がハマったような借金の泥沼にハマらないよう、気をつけていただけたら幸いです。

1.恐ろしいまでの利率と複利

リボ払いの金利は、年15%が相場です。これは定められている貸金における法律でもギリギリの高金利ラインです。

最初に1万円を借りるあたりでは、1年後に11,500を返せばいいや。ぐらいの感覚になります。

これが、もともと収支バランスがとれていない人の金銭感覚をさらに奪います。これがいつの間にが、20万円、30万円と、借金額を増やしてしまうのです。

その裏で、金利14.5%が猛烈にかけ算で加わっていきます。100万円借りた場合、1年後は114万5千円の返済、毎月の返済ではこの時点で1万円程度です。これだと、まだ時間をかければ返せそうな気がします。

そこで、さらに借金を積み重ねたりもします。もし全くこの後借り入れを起こさなかったとしても、借り手は金利分すら返済できないのです。

もし114万5千円のうち毎月1万返していたとしても、102万になってしまいます。ここにまた14.5%がかかれば、今度は116万を超えていきます。

2年続けて減らない借金に気づいた頃には、もう返済の気力が無くなったりもします。ここでもし1年でも放っておけば、また14.5%の利息が付いて今度は130万を超えてしまいます。

こうなると完全に諦めモードとなるでしょう。返済が滞れば、翌年には150万円を超えてしまいます。返済しているのに、一向に元本が減らなかったり、減っても少量だったりするのです。

もともとの金利のかかり方からして、大変な率がかけ算される設計なのです。

2.返済前に、また借りたくなる手軽さ

しかも、リボ払いは、1年で全額返済を求めません。毎月利息や手数料を上乗せした一定額を返済してくれればよい。と言ってきます。

つまり、ちょっとつかっても、最初の返済額は毎月数千円にしかならないのです。全額でいくら借りているのかなど、借り手がその感覚をつかむことなく、借りる額だけが積み上がってしまいます。

背に腹を変えるような状況においては、現金を借り、それをあとで返す額としては、妥当な礼金だよね。とあなたはに思うかも知れません。

しかし、リボ払いで借金してものを買う、と言う人の多くは、別にお金が潤沢にある人ではありません。

たまたま財布を持っていないから、ジュース代を人に借りる、、そんな状況ではないということです。

ほんの1万円、ほんの2万円、ほんの3万円、、このくらいを借りたくなる人の多くは、一ヶ月間過ごして、収支に余裕がなくなっている人です。まずは多くの人がそのことを認めなければなりません。

リボ払いにハマる人は、まず自分はそんないい加減な人ではない。と自分に言い聞かせています。

ここが大きな罠となっています。だからこそ、1万借りて一年後に1,500円乗せればいいんだったら、10万借りても15,000円を上乗せして返せばいいという理屈に行き着くわけです。

それを12ヶ月で割ればいいんだから、毎月の返済額はたいしたことない、と思いがちです。

かくして、膨れ上がった借金が100万円くらいになっても、まだ毎月の返済は数万円程度。借り手はこの額を返済していれば問題無いと判断してしまいます。

この計算ミスと、ほんの数万円からカード払いで借りられるお手軽さによって、人はさらに借金していくのです。

ところが、生活というモノはシビアなモノで、この借金を返しながらも、またその先にお金が必要になるときが来てしまいます。

冠婚葬祭や友人の祝いごと、子供の学費、やむを得ない出費などです。自分自身が減収してしまう、なんてこともあるかも知れません。

現金がないので、カードで支払えるモノをリボにして、現金を捻出する。などしながらこんなピンチをかわしていきます。

そんなときに、いくら自分が借りているか、なんて余裕はもうないのです。心理的にも、もうどっぷりとリボ払いの罠にハマっている状態です。

つまりは、さらに収支バランスが崩れてしまうわけです。こうなったら、よほど稼ぐ力のある人で無い限り、またどこからかお金を借りることになります。そこにまた容赦なく15%近い金利がかけ算されていくのです。

3.気をつけたい400万というボーダーライン

借金による自殺の統計によると、自殺者の平均債務金額は400万円前後といわれます。

およそ400万の負債を抱えると、ひとは死んでしまうのです。

住宅ローンや教員ローンなどは、400万以上はザラですが、これは返すあてもあり、担保も入れています。金利も低いですし、銀行が債務相談にも乗ってくれるので、まだなんとかなるイメージです。

しかし、サラ金や消費者金融、さらにはもっとブラックな世界における借金は、先に述べた通り利息のつき方がとても高いので、返済が終わりません。

借金を返すために働いているのに、借金がふえていくイメージです。

そうした額がサラリーマン一人当たりの年収近くとなる400万円まて積み上がってしまうと、「もうダメだ、、」と絶望感を抱かされるのかもしれません。

リボ払いで抱えると負債とは、まさにこの後者のタイプの負債です。しかも借りる時は少額から、しかも面倒な手続きなくカードでできる、というお手軽さまでついています。

借りる側としては、この敷居の低さに、ついしがみついてしまうこともあるでしょう。

  • ちょっと1万円足りないから
  • 冠婚葬祭などでどうしても2、3万を用立てたい
  • 今買わないと、この商品は2度と買えないからと焦り、リボしてでも買う

といったささやかな理由を積み重ね、あとでまとめて返せばいい、と思っていると、いつのまにか借入額がおおきく膨らんでいた。ということもあり得ます。

こうなってしまうと、緊張感が切れ、返すつもりすらなくなって、雪だるま式に増えていってしまいます。

白馬の王子様でも現れなければ、返済することは不可能です。

このようになった人が、一攫千金してお金を返すことはできません。かといって、もうリボ払いの先から借りることもできなくなります。

かといって生きていくにはお金が必要ですから、どこからかお金を持って来なくてはなりません

その先は、消費者金融、闇金などに手を出していく、、

ということで、ここから先はまさにウシジマ君の世界です。

まとめ リボ払いは悪い借金の典型例だと知ろう

リボ払いをさせるカード会社側は、借り手の返済能力に限界が来れば債務不履行を実行し、同時に返済を要求します。

債務者がどこからか借りてきたお金で返済を受けるので、取りはぐれることもありません。

こうして淡々と人1人、また1人と借金漬けにしながら、大きな利益を得て、またそのお金を貸すことで、彼らは肥大していくのです。

マネーリテラシーが低い人ほど、あとで返そう、などと考えがちですが、それは絶対にやめた方がいいといえます。

そしてその限界額は、400万ぽっちです。これを越えたら、かなりの人は返済を諦めるということです。その結末は、自殺してしまうかもしれないというラインです。

ましてやとくに担保もなく400万以上の借金がある人は、危険ラインを越えていると自覚して、はやめに返済プランを練った方が良いと思います。

もしいまリボ払いを選択しようとしている人がいるなら、今意味が分からなくても、とにかく辞めておくことをオススメします。

そしてもしリボ払いで返済中の方がいたら、とにかくそれ以上借りないこと、そしてすこしでも前倒しに返済することをオススメします。

リボ払いをしている、ということは、お金について知らない。といっても過言ではないくらい、肝に銘じておくべきなのです

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