生活防衛資金を作ろう。貯め方のコツ3ステップ

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生活防衛資金、という言葉を知っていますか。最近よく使われる言葉となってきましたが、個人的に僕は、その重要度がなかなか浸透していないと感じています。

あなたが全く稼げなくなってしまった場合を想定して、およそ半年から2年くらいを生活できる額を、おおくの資産家が生活防衛資金と呼んでいます。

資産運用の目線で言えば、この額までは貯金、この額を超えたところから投資をスタートさせる目安とも言い換えられます。

生活防衛資金までは貯金せよ。これが資産運用におけるセオリーなのです。

貯める力は蓄財の第一歩

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以前にも貯金がとても大切だという記事をあげましたが、蓄財していくためには、まず貯金は最低限必要です。

貯金できる、ということは、収入が支出を上回っていることを示します。

これはもちろん貯める力がしっかりとついていることが示されることになります。

貯める力がある、ということは、一定の稼ぎがある、その稼ぎを把握しているということです。そして自分の月の支出を把握している。それはつまり家計を把握していることでもあります。

簡単なようで、とても難しいことなのです。

1.生活防衛資金のメリット

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まずは貯める前に、生活防衛資金を作る意味を確認しましょう。なぜ貯金が必要なのか、どんなメリットがあるのかが分かっていれば、くじけずに取り組むことができますね。

まずは4つのメリットを確認したいと思います


1-1生活が行き詰まっても耐えられる

生活防衛資金は、貯めておくだけでまず安心感があります。仕事が行き詰まってしまったり、病気やけがで稼げなくなってしまっても、この資金がまさに生活を支えてくれるからです

それだけに、自分がどれだけの生活費で生活しているかの把握。また、何ヶ月そういう資金があれば立ち直れるのか、といったことを見積もっておく必要があります。

とはいえ数十万の出費であれば、一旦はここから出すことで耐えることもできますから、わりと気持ちにも安心感がでます。

もちろん、この資金に手を出してしまったら、またすぐに貯め直してここに戻すことは鉄則です。

基本、生活防衛資金には滅多なことでは手をつけずに、すぐに引き出せる状態で取っておくのがよいでしょう。

1-2突発的な支出に耐えられる


冠婚葬祭、怪我や病気、十数万の一時的な立て替え、のような、あとで補填されることが分かっているが、突発的に支払いが生じることもあるでしょう。

こういった時でも、生活防衛資金があれば、そこから一旦引き出すことができます。自分で自分にお金を借りる感覚とでもいえます。

ですので、現金で持っておくのがおすすめです。預貯金の形にしておけば、流動性も高く、すぐに引き出すことができます。

この分まで投資してしまうと、現金化するまで時間がかかり、支払いのスピードが遅くなるのでかなりヤキモキしてしまいます。

現金で持っておけば、対外的にはこれで支払いも遅れずに済みますので、あとは自分にせっせと返済して行くというわけです。

一度生活防衛資金を貯めている、ということは、収入が支出を大きく上回っていたとうことですから、同じような収支バランスに戻せば、いつか必ず資金は元に戻ります。

生活防衛資金を貯めてから投資を始める。というのは、この収支バランスの感覚がある、ということです。そういう意味でもまずしっかりと生活防衛資金を貯金できる、というのは大切です。

強者だと、この辺の出費すらも想定済みで、生活防衛資金のほかにも、冠婚葬祭用、突発的な出費用に貯蓄がある。という人もいます。

1-3小さな保険になる


また、生活防衛資金があると、突然の出費でも数十万円くらいは耐えられるようになります。

例えば板金修理などを想定した車両保険、数ヶ月の入院を想定した医療保険といったものからは卒業できます。

毎月払うかどうか分からないものに何種類も数千円を払いまくって、結局キャッシュフローを下げてしまう。

それならしっかりと貯金して備えたほうが、家計も気持ちも健全になるというものです。

浮いた毎月の支払いをまた貯金や投資に活かすことができれば、あなたの生活防衛資金や資産はより大きく、強固なものになるでしょう。

1-4流動性が高い


生活防衛資金は、現金で持っておくことが大切です。ですので、不動産や株式、投信や債権などの形で持っておくのではなく、預貯金にしておくのがよいと思います。

ですので、定期預金もあまりよくないでしょう。いざというときは、いつ来るか分からないので、できるだけ流動性の高い状態にしておくのがベターです。

預貯金は、ほとんど利息がつかないのは弱点ですが、元本保証と流動性の高さが大きな利点です。

生活していれば、どんなに節制して気をつけていても、年に一回か二回くらいは10万円単位くらいで一旦お金が必要、なんてこともあります。

こうした時にあなたを助ける資金、まさに生活を防衛する資金なのです。

すぐに引き出せるのに、滅多に使わない資金。これがなかなか難しく、重要なことです。ともすれば、何か贅沢などにすぐ使ってしまうのが人間だからです。

ですが一度生活防衛資金を貯めることができる体質を持っている人は、これがいざというときの大切な資金だ。と認知できます。

無駄遣いをしない体質を持っているので、こうした難易度の高い管理もできるようになっているのです。

こうした金銭面、そしてあなた自身の貯金体質をたかめる意味で、生活防衛資金を作ることはメリットがあるといえます。

2.どのくらいを備えるべきか

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生活防衛資金をつくるメリットが分かったところで、では生活防衛資金はどれくらいを貯めておけばよいのでしょうか。もちろん人によってその額は変わってきます。

若くて独身なら、それほどの額は必要ないでしょうし、ある程度年齢が高くて家族もいる、という人なら、それなりに突発的な出費も多くなるはずです。

自分の生活を立て直すのに必要な時間を見積もる。ということが肝心です。

稼ぎがなくなったとして、失職なら何ヶ月くらいなら転職完了できるか?病気や怪我ならどのくらいで治るのか?あたりからざっくりと見積もってみましょう。

おおむね、三ヶ月〜半年くらいが目安になるかと思います。

ちょっと少ないんじゃないか、と思われるかもしれませんね。ただし日本は社会保障の制度が充実しているので、この各制度の利用を組み合わせることで生活を立て直すことができます。

政府も、国民生活が半年以上困窮しているのに、いつまでも何も助けないということは想定していないのです。この辺りは日本という国の優しさ、社会保障制度の充実さがあります。

国としても、国民には生活を立て直して労働し、1人でも多く税金を納めてほしいのですから、そこはきちんと制度設計しています。

と考えてみると、ピンチになった時、自分を立て直すらための初動のお金さえあればよいということになります。

また、生活費といっても、いまの一ヶ月の支出全部というわけではありません。もしも怪我や病気、失業などで稼ぎがなくなったときを想定するのですから、最低限の出費を抑えていればよいのです。

よほど何も考えていない人出ない限り、どのみちピンチになれば、人は出費を減らさざるを得なくなります。その分は結局削ることになります。

食費や水道光熱費なども、今ほどは使わなくならざるを得ません

すぐには削れないのが、家賃、税金、最低限の食費と光熱費です。

ですのでこのあたりを見積もって、生活防衛費としておきましょう。

個人的な感覚でほ、年収400〜600万円くらいなら、まず100万円貯める。このくらいまで頑張って貯めてあれば、最低限の備えとしては大丈夫かと思います。

または、いまの生活費の半分くらいを半年分備えておく。例えば生活費が月30万円なら、15万円×六ヶ月で90万円です。こんな見積もり方でもよいかと思います。

あとは個人ごとに使う額も安心感もちがうと思いますので、それぞれに必要資金を見積もっておくのがよいと思います。

注意としては、備えすぎないこともけっこう大事だということです。不安だからと、生活防衛資金を大きくすることに専念すると、いつまで経っても投資に資金が回らなくなってしまいます。

必要最低限を貯めたら、あとは投資で増やす。この方が結果的にははやくお金が貯まりますので、結果生活防衛資金もより大きくできることになります。

生活防衛資金を貯めすぎることは、順序が逆になってしまうので、注意が必要です。

3.生活防衛資金の作り方

vegetable salad served on table with beef steak in restaurant
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それでは実際に生活防衛資金の作り方を検討していきます。これは僕が投資を始める時にやったことですので、わりと再現性はあるかと思います。

まずは収支を黒字にすることです。当たり前ですが、支出が多い限り、貯金することはできません。

収支を黒字にするには、家計簿をつけるしかありません。これが面倒なので、ほとんどの方はやらないでしょう。

最近は家計簿アプリが充実してきました。また現金ではなく、ほとんどの支払いを電子マネー(カードやバーコード決済)にすることで、全ての収支を把握することが可能です。

僕はマネーフォワードMEを使っていますが、使いやすいものを選ぶとよいかと思います。

また、支払いは

  1. バーコード決済
  2. カード決済
  3. 銀行引き落とし
  4. 現金


の順番で優先順位をつけて決済しています。

現金以外は、全て自動で家計簿アプリに反映されますので、収支の把握もできるようになります。

また、基本は10分の1貯金から行います。これは収入が入った場合、基本的に10分の1は必ず貯金用の口座に入れる。ということです。

給料日に一括で収入が入るひとは、天引きや自動送金にして、貯金用の口座に入れ続けるのが良いと思います。

僕の場合は、いくつか作った収入口から毎週なにかしらの収益が入るので、その度に10分の1をとって入れています。

ちょっと手間ですが、お金の流れを自分で管理できるようになるといのは、ひとつのメリットです。

また、ルーチンで、こうしたことを自分に義務づけることで、諦めずに貯金していく癖がつきます。

すぐに使わないことや、残りの10分の9でやりくりしていく癖がつきますので、報酬が入った時にぬか喜びしなくて済むようになります。

このようにすることで、まずは自分に支払っている、という感覚も養います。お金は将来必ず必要になります。

そうした未来の自分のために、いま10分の1を支払っているんだ、と気持ちをセットしておくことは、支払いの優先順位の1位が自分なのだ。ということを意識できます。

肝心なのは、先に10分の1を引いてしまうことです。収支トントンか、支出の多い人がこれをやると、最初のうちは必ず月末にお金が足りなくなりますので、引いておいた10分の1に手をつけることになります。

このときに、何で足りなくなってしまうのか、と考えらようになれば、ここで家計簿アプリ生きてきます。

支出のムダをこの時に洗い出すことで、固定費の削減や、必要と思っていた経費すらも削減する気になります。

こうした仕組みと意識づけをもって、まずは100万円まではとにかく貯金する。ということを意識します。

もししっかり10分の1を貯金していれば、10ヶ月で必ず1ヶ月分の収入が貯まるのです。1年間の間に、13ヶ月分の収入が入る収支バランスです。

よほどの出費が重ならない限り、1年以内にあなたを1ヶ月休ませてくれる貯金ができることになります。

あとはこれをしばらく繰り返す。地味な方法ですが、計算上は3年くらいで生活費のまるまる3〜4ヶ月分くらいが貯まってきますので、気持ちもだいぶ豊かになってくると思います。

こうみてくると、けっこう地味な作業で、効果も小さく見えますね。ですがやってみると案外もっと早く貯まります。

節約ノウハウや貯金の意識が高まったり、臨時収入があったりするものだからです。僕の時は1年半くらいで、3ヶ月分が貯まり、驚いたものです。

毎月の収入全額に対し、その半分くらいが最低限の生活費ですので、生活防衛資金としては、これで十分でしょう。

まとめ 結局は、やり切るという強い意志

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ここまでの話をまとめてみると

1.生活防衛資金のメリット

生活防衛資金を作ることの4つのメリットを紹介しました。やみくもに貯金するのではなく、用意しておくべき金額の意味を確認し、貯める気をなくさないようにしましょう

2.どのくらいを備えるべきか

貯める意義がわかったところで、実際どのくらいを用意しておくべきかを見積もりましょう。多すぎても、少なすぎてもよくありませんが、ざっくり毎月の生活費の半分くらいが六ヶ月分くらいあると、安心できるのではないでしょうか

3.生活防衛資金の作り方

人によって貯金の仕方は様々ですが、家計簿の利用で収支を把握、支払方法に優先順位を付け、10分の1は貯金する。僕の場合はこの方法で貯金を作っています。

となります。

いろいろと説明しましたが、結局のところ、生活防衛資金は貯金です。その作り方も、貯金の仕方と変わりません。

となれば、いろいろな理論や経験談などを駆使しても、結局のところ、絶対に貯めるんだ、という強い意志と、そのための方法論を自分なりに探し、実践するという行動力なしには成功しないでしょう。

お金によほどの余裕がある人以外、貯金をするには大変な痛みが伴います。もともと、お金が貯まらないひと、お金に困っている人が貯金する場合、何かを捨てることや、不安に飛び込むようなことが必ず起きるからです。

とはいえ、いまの生活を続けてお金に困り、生活が滞ってしまうなら、どのみち不幸です。

ロバートキヨサキの名著、金持ち父さん貧乏父さんシリーズにも、結局は「えいやっ」と腹を据えてやってみることからしか、全ては始まらないのだ。という話があります。

いろいろと言い訳もしたくなるところですが、自分の明るい未来のために、ぜひここで「えいやっ」と気持ちを決めて、貯金に取り組んでみるのはいかがでしょうか。

この資金が作れるならば、投資や事業も開始できます。失敗しても、1から初め直すこともできます。蓄財の基本が分かっているから、何度も挑戦できるようになると思います。

5年後や10年後、あの決意があったから今がある、と思える日が来るかもしれませんよ。

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