投資信託とは。個別株の弱点をカバーし運用する4つのメリット

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株式投資を始めるとき、また始めた直後くらいに、投資信託や投信という言葉を聞くことかあると思います。

いったいどんなものなのか、またどんなメリットがあるものなのでしょうか。

今回は投資信託について一通り解説し、どのように利用するのがよいのかについて、4つのメリットに絞ってご紹介します。

株式投資の弱点を補完する投資商品になっていますので、概要を知っていて損はないと思います。

わかりやすい言葉で説明していきますので、ぜひざっくりと投資知識を増やすつもりで目を通してみてください。


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投信を知らずに騙される投資家たち

投資信託は、略して投信、またはファンドなどとも呼ばれます。意味は同じことです。

投資信託は、投資の登竜門的な商品でありながら、意外にも底堅い実績を出すことから、近年ますます存在感を増してきています。

と同時に銀行マンや証券マン、保険の営業マン、ファイナンシャルプランナーあたりがこぞって取扱う投資商品でもあります。

気をつけたいのは、多くの投資信託を利用した投資商品や保険商品は、ぼったくり商品ばかりということです。その多くが、投資とは無縁の高齢者や脱サラの中年世代に売られています。

こうした人々は、いわば投資の初心者です。投信について知らないばかりに、大企業やメガバンクのブランド名をバックに、資産運用とは名ばかりのぼったくり商品を間接的に買ってしまっているのです。

大手の銀行マンや証券マンの紹介だからと、全ての商品を信じてはなりません。近年投信に初心者が集まることを見越して、彼らは手ぐすねを引いて待ち構え、高額な手数料の投資信託を紹介します。

さらには、ファイナンシャルプランナーや元証券マンなどと肩書きした詐欺師までいます。

この人たちに至っては、そもそもその肩書きが嘘であるばかりか、投資信託すら買わせることなく、あなたのお金をかすめとってしまうことさえあるのです。

騙されてぼったくり投信などをつかまされないよう、ここであらかじめ概要をつかんでしまいましょう。

自分でリスクをコントロールし、自らの正しい取引で購入できるよう、参考になれば幸いです。

1.一社の暴落をカバーできる

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投資信託とは、複数の投資商品を投資会社や銀行が大量に買い付けてとりまとめ、小分けにして小口の投資家に売る投資商品のことです。

先日説明した、s&p500、オルカンなどは投資信託そのものでもあり、投資信託を作る際につかわれる重要な材料にもなります。

イメージは、幕内弁当です。いろいろな商品を一口ずつ小分けにして詰め合わせパックにし、それを売るという仕組みです。

こうすることによって、投資家は少額でたくさんの企業に投資を行うことができます。

そのメリットは、リスク管理です。例えば一つの会社の株が暴落しても、他全体の経営が変わらないのであれば、被害を最小限に吸収できます。

そのため、投資信託は爆騰といって、価格が一夜にして10倍や20倍になるようなことはまずありません。

ですがその分一社に集中して、暴落時も一連托生で破産してしまうというような事態にならないよう、リスクを管理することができます。

株式だと、購入単位などといって、100株や1000株くらいの単位からじゃないと買えないものばかりです。

投信なら、事実上1万円くらいで、購入単位も0.01株とか、0.001株ずつに小分けにして、数百社分持つようなことになります。

少額で投資に参入できる上、多くの企業に投資できるわけですから、株式よりもずっと安定的な資産運用ができます。

2.予想していなかった企業の急騰に対応できる

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Photo by Andrea Piacquadio on Pexels.com

先日、テスラCEOのイーロン・マスク氏がTwitter社を購入したことで、Twitter社の株価は急激に高騰しました。

いまでは日本株ではあまりこういった動きは少なくなりましたが、米国株では時折このような動きをすることは少なくありません

Twitter社の高騰につられ、停滞気味だった米国株が1週間ほど瞬間的に活況になりました。

もし、Twitter社の株を株を買っていたら、値上がりの喜びを味わえたはず、、と思うかたもいるのではないでしょうか。

または、こんな有名企業でもまだ値上がりするのだから、今から有望なIT企業の株を仕込んでおこうかな。アメリカの有名IT企業なら、またイーロン・マスクが買うかもなぁ、、とたくらむ人もいるかもしれません。

ですが、今このタイミングで、そしてTwitter社一社の高騰をピンポイントで当てられる人など、そうそういたでしょうか。

そもそも株式投資で、数日程度でどの株式が高騰するかを当てるのはとても難しいのです。

そのような手法で儲かる人がごくたまにいて、それがTVや雑誌、ネットなどで取り上げられるので、これこそが王道であるかのように見られていますが、僕はこれは最も難しい投資手法だと思います。

どのIT企業が急騰するかはわからない。しかし現在、米国の有名企業が全体的にはとても好調であることは、投資をかじっている人なら誰でもわかるでしょう。

そこで、米国の有名企業に全部投資をしておけば、どの株が急に高騰しても、その恩恵を受けられることになります。

例えば全米株式インデックス投信などであれば、全米の株式全てに投資することになります。

今回のようなTwitter社の高騰と、それに伴う米国株の一連の活況の恩恵も、全て受けることが出来るというわけです。

よくネットにある手口で、資産を一年で数百倍にした私の手法を、あなただけに教えます。などと言って、数十万のテキストや動画代、数百万のセミナーやコンサル料を請求する詐欺師がいます。

こういう人々は今回のこの会社の高騰は独自の秘密の手法により読んでいた!などと豪語します。

こういった奇跡的な手法は、まずありません。ピンポイントで1社の高騰を読み切ることは止めて、全体を購入した方が手堅いと言えるでしょう。

3.運用にあたる管理が楽

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Photo by Andrea Piacquadio on Pexels.com

また、投資信託には大きくアクティブファンド、とインデックスファンドの2種類があります。

アクティブファンドは、それぞれの投資会社にいる投資のプロが、運用を管理します。時の流れや社会情勢を読んで、各投信の中の企業を入れ替えたり、株式や債権の割合を変更したりと、毎日メンテナンスしてくれます。

インデックスファンドは、ダウ平均に沿うものならダウと同じ、s&p500指数に従うものならそれと同じになるように運用されます。指標のバランスと同じになるよう、投資会社の方でメンテナンスしてくれます。

どちらのタイプも、管理運用に関しては、投資家がする必要がありません。毎日投資情報を追うことができない僕らよりも、はるかに投資をわかっているプロが管理してくれます。

そして、ファンドによっては株の配当金のように、分配金というものを出しているものもあります。

この分配金を自動的に再投資するか、一旦受け取ることにするか、も自分で設定することができます。

ですので、分配金がでるファンドであれば、再投資を選択しておけば、わざわざ分配金が出た時に自分で新規に再購入する必要がありません。

忙しい会社員や公務員にとっては、こうしたお金の管理も投資会社にお任せすることで、負担を少なくして資産運用できる、というわけです。

その分、投資会社は信託報酬という手数料をとっています。この手数料が各ファンドによってだいぶ違うので、ここは購入時によく確認しておいた方が良いでしょう。

おススメはネット証券で自分で調べて購入することです。手数料無料のノーロードファンドというものも増えていますので、こういったものがおススメです。

銀行や証券会社に行って、窓口や営業マンに聞くと、手数料が高いぼったくり商品をつかまされることになりますので、ご注意を。

ご自分を初心だと思うなら、そう思うからこそ独学でネット購入をおすすめします。

いずれにしても、投信が管理しやすい資産であることは間違いありません。

4.積立によるドルコスト平均法での購入が可能

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Photo by Lukas on Pexels.com

また、投資信託は積立方式で購入することができます。毎月や毎週、毎日などの単位で、一定に同じ量を買い付けてくれます。

長期投資として運用していると、積立でなければ買い忘れることがあります。これがなくなることで、投資家の負担を軽減し、淡々と購入を続けることが出来るというわけです。

また、淡々と同じ量を買い続ける、ということは、投信の価格が下がった時も、迷わず買い続けることになります。

価格の上下を見つつも、投資家が自分で毎月同じ量を買い付けし続けるのは、案外困難です。人間は気が変わりやすい、感情的な生き物だからです。

価格の上下を見せつけられながら、淡々と同じ量を買い続けるということはまずできません。

価格が下がっても淡々と同じ額を買い続けるということは、安い時にはたくさんの量を、高い時には少ない量を買い付けることになります。

長期的には、買い付け価格は上下した価格の平均に収まるようになります。最安値とはいきませんが、最高値でもない、その投信の最適価格で買い続けることになります。

こうした買い方を、ドルコスト平均法といいますが、積立で買い続けるだけで、適正価格でファンドを買えることになります。

簡単な方法ですが、長期投資における必勝法の一つとも言われています。こうした手法を活かして、積立で投信を買っていくのは、大変有効な方法だと思います。


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まとめ 投信は手堅く投資できる王道の投資法

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Photo by Brett Jordan on Pexels.com

ここまでの話をまとめると、投信を購入して資産運用するメリットは

1.一社の暴落をカバーできる

2.予想していなかった企業の急騰に対応できる

3.運用にあたる管理が楽

4.積立によるドルコスト平均法での購入が可能

となります。

投資は投資先の幅の広さ、管理のしやすさ、利益の堅実さといった面から、株式以上に初心者向けの投資商品であるといえます。

それでいて利回りも、債権中心の数%のものから、株式中心の5〜7%のもの。高めのものでも10%程度を狙うものが多く、なかなか実力のある運用商品となっています。

株式投資で手堅く毎年5%前後くらいの利益を上げている人は、いくつかの個別株に加え、株式中心の投資信託をうまく利用しているケースが多いです。

まさに株式投資の王道の投資法はこちらと言えるでしょう。

投資を成功させたいなら、何がなんでも市場から退場せず、居続けなければなりません。

一つ、二つくらいの個別銘柄を持つよりも、負けない投資先に、少額を長期に持ち続ける。こうして強い握力をつけながら資産を増やしていく方が、資産も大きく増えるはずです

また、優良なファンドは積立NISA、iDeCoといった政府の貯蓄策とも相性が良く、投資家としての応用も効く運用商品です。

こうしたところから投資をスタートして、やがては政府の政策と組み合わせたり、世界の金融情報に触れてみたり、運用実績チャートを眺めてみたりすれば、投資家としてのあなたの実力も強力になっていくでしょう

ぜひ独学投資の第一歩として、投資信託に目を向けてみてはいかがでしょうか。

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