必要な保険は3つだけ。あなたのサイフを太らせる、無駄な保険の見極め方。

家計を見直していくなかで、意外にも聖域となっている分野があります。

これが保険です。もしもの時のために、安心を買っておくわけですが、多くの人がもしもの起こる確率と、もしもが起こった時に支払われる安心を正確に見積もっていません。

もしいくつかの保険に入っていて、毎月の支出に困っているのなら、今回紹介する3つ以外は解約してみることを提案します。

もちろん個人ごとに事情は違いますが、家計を見直す一つの方法、一つの考え方として捉えていただければ幸いです。

もしもが起こる確率の見極め、支払われる安心の確認をすることで、意味がある保険とそうでない保険が見えてきます。

デフォルトとなっている自分の思考のクセを改善し、サイフを太らせていくきっかけを掴めるかもしれませんので、ぜひ一度読んでみてくださいね。

忘れがちになる保険の目的を確認しよう

万が一のトラブルが起こった時、支払いが莫大すぎて人生が詰む。これは困ったことです。そうないように、あらかじめ保障を備えておく。これが保険の目的です。

しかし、最近の保険の仕組みは、その貯蓄性や利息などから、貯金や投資の役割も担うかのような錯覚が起こりやすくなっています。

また、保険のセールスマンの代表格に、ファイナンシャルプランナー(FP)がいます。優秀なFPがいる一方で、悪質なFPやFPを騙る詐欺師なども少なくありません。

彼らに騙されてしまうと、万が一の起こる確率や、その時の保障の内容の薄さなどを見積もることなく、ぼったくり保険に入ってしまいます。

と、偉そうに言っている僕も、かつては沢山の保険に入っていました。いまは実体験を踏まえて、結構必要ない保険に入っていたなぁと、しょんぼりと思うことばかりです。

この、万が一の事象や起こる確率、また、補償の内容や範囲を、保険の目的に合わせて検討すると、最低限必要の保険として残るものは3つしかない。というのが現状の僕の結論です。

しかし、お金がないのに、万が一が起きてしまったら、それこそお金に困るのではないか。とあなたは思うかもしれませんね。

ですが発想を転換し、お金のないときこそ、出来るだけ無駄な保険を省くほうが、お金は増えると思います。

あとはライフステージに応じて少しだけ追加していけばよいのです。

今回は、もしも、が起こりうる可能性や、トラブルが発生した時の実際の保障額について触れていきます。

また、貯金の意外な重要性も再確認できますので、ぜひ読んでご確認いただくことをオススメします。 あなたの人生に合った、必要な保険の見極め方を身につける手がかりになれば幸いです。

1.掛捨てタイプの生命保険

積立ではなく、掛捨てならば、生命保険の死亡保障には入っておいた方がいいかもしれません。ただし、これは子供がいる場合に限ります。

理由は、もしあなたが小さい子供を残して万が一亡くなってしまった場合、遺族の生活が詰んでしまうからです。

遺族年金や生活保護だけでは生活することはできても、本当に最低限しか保障されません。

一定の教育費、家賃、食費などを考えると、つつましくも安心感のある生活をするには、どうにも足りないでしょう。

掛捨て生命保険の死亡保障は、20〜30代なら数千円で二千万円以上出るものもたくさんあります。

ネット保険で検索すると、保険屋から余計なサービスを付け足されず、目的にあった保障内容を組み合わせることができるでしょう。

これだけあれば、遺族年金とあわせ、子供の成人までをサポートできるはずです。

ちなみに、

・家族に高額な遺産を残したい

・自分は貯金が下手だから強制的に保険で引き落として貯めておきたい

・投資も兼ねている

などという加入理由については、ここでは保険の目的外です。

遺産をたっぷりのこすなら、積み立てNISAなどでインデックスファンドに投資する方が手堅くふえます。

また、天引きと途中での引き出しを不可にして強制的に貯めることを資金拘束といいますが、この資金拘束をすることで貯めるなら、財形貯蓄かiDeCoを利用したほうがいいでしょう。きちんと増えますし、きっちりと途中で引き出せないよう資金拘束ができる仕組みになっています。

また投資も兼ねるなら、投資した方が増えます。積立保険を投資とするには、手数料が高すぎる上に利回りが低く、運用効率も悪すぎて儲かりません。しかも場合によっては元本も割れてしまう上に、本人の投資スキルは全く上がりません。

目的から考えると、お金を増やすためにやるのが投資、いざという時のための保障を備えるのが保険ですので、二つを一緒にやろうとしない方がいいでしょう。

【注意】医療保険よりも貯金しよう

そしてセットで医療保険もつけるケースが多いですが、家計の黒字を増やすなら、これもつけなくてよいでしょう。

日本は医療保険制度がかなり高いレベルで準備されています。基本の診療は3割負担です。

そして高収入の人を除き、月の医療費がおよそ10万円を越えると高額療養費制度が適用され、それ以上の金額負担は必要なくなります。

特別贅沢な医療を求めない限り、高額な医療費を準備する必要がありません。

もしあなたが大病を患ったり、ケガをして半年ほど入院となったとします。3割負担であっても月25万の治療費が3ヶ月かかってしまったとします。

それでも、10万を越えた15万円はかからないので、あなたの負担は30万円です。このくらいの負担なら、貯金で賄うべき金額です。

医療保険だけで、月5,000円分くらい取られるのですから、年6万円です。投資などではなく、この額をせっせと貯金するだけでも5年で30万など貯まってしまいます。

しかも、3ヶ月入院を要するような病気や事故など、普通の生活でそうそう起きることはありません。ちなみに僕の場合、成人してから45歳の今日まで、25年間の人生で1回のみです。

民間の医療保険に厄介になったのは、20万程度の支払いが2回で、40万ちょっと。これだったら、貯金してた方がまだマシだったことになります。

入院する可能性は人それぞれですが、それほど多くない、もし入院しても100万以上などの高額負担はない、と考えれば、さっさと100万円くらい貯金して、無駄な保険に入らない方が節約できる。といことになります。

もしものことが起こる可能性、起きてしまったときにかかる金額、このどちらも、見積もれば見積もるほど、一般人が保険で買っている補償は手厚すぎるのです。

2.火災保険

火災保険の実態は、火事や水害などの天災や事故が起きた時に、家財一式を保証してくれる保険です。

家財保険、と名前を変えた方が良いくらいです。

持ち家の場合、家そのものが焼けてしまった、洪水で床上浸水した、などの事態が起きてしまうと、住むところはなくなり、家具一式をはじめとした財産も一挙になくなってしまいます。もちろん思い出も。

また、賃貸でしかも火事の原因にあなた自身の過失があれば、大家さんに家の代金を全額払わなければなりません。こうした場合、請求される額はとても高額になります。

こうした事態に備え、せめて金銭的な保障が出れば、賃貸で他の家に住んだり、大家さんに支払いをしたり、家財を揃えなおしたりと、対策が打てます。

賃貸だと、ほぼ入居の時に自動的に火災保険へ加入させられていますが、万が一のときにあなたの人生が詰まないよう、加入は確認しておきましょう。

【注意】地震保険よりも貯金しよう

ちなみに、地震保険は任意で火災保険とセットにできます。賃貸の人は大家さんが直すからいいとして、持ち家のほとんどの人は地震保険に入っていると思います。

判断は分かれるところですが、持ち家の場合、一定の貯金があれば、地震保険についても、付帯する必要はありません。

地震保険の補償は、地震が起こった時の被害の大きさに合わせ、四段階しかありません。

全損、大半損、小半損、一部損の4つのみです。それぞれ補償額の100%、60%、30%、5%の支払い率となっています。

ちなみに地震保険は必ず火災保険とセットでなくてはならず、火災保険の保険金額の30〜50%、かつ上限5000万円までと決まっています。

保障の範囲は建物と家財です。土地は当然保障されません。

つまり、建物価値で2,000万円の物件を買った場合、2,000万円分をカバーする火災保険に入っても、地震保険の最大でその50%である1,000万円までしか保障されません。

しかも、全損でようやく1,000万円です。一部損なら50万円となります。1,000年に一度の大地震と言われた東北大震災ですら、ほとんどの家屋の保険判定は一部損。つまり5%の補償でした。

出ないよりはマシですが、万が一に備える保障としては、あまりにも心許ない金額です。

これなら、自分で貯金しておく方が心強いというものです。

ですので、現時点で50万円くらい余裕資金を持っているなら、地震保険に加入する意味があまりありません。

そこに投下する資金を投資に投下して、さっさと増やしてしまう方が良いでしょう。

50万円ないなら、貯まるまでは加入し、貯まったらはずすくらいでいいかもしれません。

何度も言いますが、万が一のときに数千万円請求されてしまい、人生が詰んでしまうことを避けるために入るのが保険です。

万が一というくらいですから、そんなトラブルに人生で遭遇する確率はほぼゼロ。あったとして1回、多くて2回くらいです。

100万円以内で解決できる問題については、貯金で備え、対処していきましょう。このくらいの出費は、月の家計が5万円黒字なら、2年弱で取り返せます。

毎年東北大震災クラスの地震に見舞われ続ける、ということがない限り、そんな出費など無いのです。

日本は地震の多い国ではありますが、地震による倒壊が多いわけではありませんので、このあたりはしっかり吟味するべきだと思います。

医療にしても、地震にしても、100万円くらいまでのトラブルには、本来貯金で備えるべきなのです。それによって、無駄な定額支払いをぐっと抑えることができます。

生活防衛を考えても、無駄を省き、まずは必死で100万円を貯金する。これでさらなる無駄を省くことができます。

もしもに対する備えを、こうした考え方に転換する方が、結局は効率よくお金が貯まるのだと思います。

3.自動車保険

これは相手をもし車でひいてしまった場合の損害賠償をカバーするためです。

もし相手が死亡する、などとなった場合には、いくら補償しても金額で折り合いがつくものではありません。

保険会社に入ってもらい、補償については客観的な視点から解決をはかるしかありません。

そうでなければ精神的にも金銭的にもあなたの人生が詰んでしまいます。

また、同じ理由で自転車の保険も入っておくべき保険です。最近では自転車が交通事故を起こすといったニュースも散見されています。

火災保険に100円程度の追加でつけることができますので、こうした保険については追加しておく価値があると思います。

【注意】弁護士特約について

さて、自動車保険において、意外にも見落としがちなのは、自分が被害を受けた場合の対処についてです。

相手に怪我を負わせるなどについては、当然ケアしておかなければなりませんし、わりど誰もが補償を備えるところだと思います。ですが自分が事故をもらう場合は、当然救済される側だから、、と補償内容を見落としがちになります。

もらい事故の場合、過失の割合が9:1や8:2などの場合は、保険会社同士のやりとりとなりますが、もし10:0の場合、自分の保険会社は間に入ってくれません。

この場合、交通事故の補償については、百戦錬磨の交渉術に長けている相手側の保険会社と、ズブの素人である被害者本人との間で、補償内容を詰めていくことになります。

保険会社は基本的に良心的な対応をしてくれますが、補償についてはとてもシビアです。当然、相場を知らない相手に、必要以上に支払いをしてくれることはありません。

もらい事故の場合、本人の怪我、車の修理、その間休業する場合の補償、示談金など、交渉しなければならないことが山積みとなります。

事故によっては本来の被害総額が100万円を越え、自分の貯金ではカバーしきれない場合もあります。万が一この部分を相手の保険会社が見積もってくれず、補償されなかったら、どうでしょうか。

もらい事故の被害者なのに、十分な補償が受けられないとなれば、踏んだり蹴ったりとなってしまいますね。

こうした事態に備えて、弁護士特約という特約事項があります。保険加入時に月あたり100〜200円ほどの上積みでつけることができます。もし10:0のもらい事故の場合は、この弁護士と連携することで、相手の保険会社が提示する補償額を法的な相場を含めて検証することができます。

交通事故の被害者は、ほとんどがこうした交渉の素人となりやすいですので、公平・公正な被害額を見積もるためにはこうし備えがあると安心です。もらい事故はいくら自分が気をつけていても避けられませんので、もしもがおこる可能性も高めです。

まさにこういった備えこそ、もしものために安心を備えておく。という保険の目的に沿っていると言えます。もし付けていないようでしたら、今からでも見直してみてはいかがでしょうか。

まとめ けっこう貯金で賄える

ここまでの話をまとめると

1.掛捨てタイプの生命保険

子供がいる若い家庭なら、死亡保障を付けておくことが良いでしょう

【注意】医療保険よりも貯金しよう

50万円くらいあれば、実はほとんどの人にとって医療費は貯金でまかなえます

2.火災保険

不動産についての損害は大きいため、備えておきましょう

【注意】地震保険よりも貯金しよう

セットで地震保険を勧められることもありますが、50万円くらいの貯金があれば、これも必要ありません

3.自動車・自転車保険

相手への損害はとても青天井になることも多く、貯金ではまかなえませんので、保険で備えましょう

【注意】弁護士特約について

見落としがちになる10:0のもらい事故のことを考えると、付帯する意味がある特約です

となります。

保険自体の目的は、もしもが起きたら、人生が詰むものに対する補償です。

国の社会保障制度や、自分の一定の貯金で賄えないものに対してのみ、保険をかけておくのがベターということです。そして日本の場合は、国の社会保障制度がかなり充実しているということを念頭に置いておきましょう。

それ以外の保険は、補償が手厚くなりすぎです。そうなると月々や最初の一括の支払いの方が、トラブル時の補償を上回ってしまう可能性が高くなります。

それなら月々の支払いをせっせと貯金に回し、100万円程度の貯金を作ってしまった方が合理的です。

かりに保険に入っていてトラブルが起きた場合であっても、保険が降りるまでの審査や手続きで、入金が数ヶ月先になることがあります。

トラブル時は、わりとその時すぐにお金がかかります。貯金なら即金で払えますが、保険だとそこに時間がかかり、イライラとすることもあるかもしれません。

こういった現金を手元にできる速さのことをを流動性と言いますが、この流動性の高さも、銀行預金は保険に優れます。

保険をかけながらでは、毎月の支払いにお金を取られますので、貯金もままなりません。それならば、いったん余計な保険はそぎ落としてしまい、手元に現金の残してはやくお金を貯めてしまいましょう。

もちろん、すでに100万円くらいの貯金がある人なら、なおさら保険は必要なくなってきます。医療保険や地震保険などはカットして、毎月のその分の余剰を貯金や投資に回すと、さらに安泰ですね

保険の目的を再確認し、必要な安心と過剰な安心を分けて備えるようにすれば、余計な支払いを減らすことができます。

何でもかんでも保険ではなく、上記のような必要とする安心を買うにとどめ、サイフを太らせていきましょう。

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